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群を抜いて成功する人の考え方と行動

2019.04.18

 

コミュニケーションのスペシャリストとして、私はさまざまな企業や業種の方々と出会います。
 若手の社員から管理職から役員レベルまで、インタビューやコーチングを通してその方の考え方や話し方を分析します。続いて、その方に合った提案をし、パーフォーマンスを高めるように促します。
 そういった中、物事が上手く運び、どんどん欲しい状態を手に入れる人となかなか前に進まず時間がかかったり、苦労を繰り返して結果が出ない人がいます。

 一体何が違うのでしょう?
 どこをどうすると成功へと導くもの、引き寄せるものが変わってくるのでしょうか?


群を抜いて成功する人のエピソード

最近、印象に残ったエピソードがあります。                             
 私のクライアントである経営者の住井さん(仮名)は男性、57歳です。高級な外車に乗っています。
 ある日、商店街の道を運転していると路地から突然50ccのスクーターが突っ込んできました。
 「ドーン」という音と共に左側のドアに大きなへこみができました。完全にスクーターに乗っていた二木さん(仮名)40歳の責任です。
 修理のため、外車のディーラーの見積もりを取ったところ、ドアのへこみを直すだけでも140万円ほど費用がかかると連絡が来ました。

 加害者の二木さんは、2週間後に自分の夢だったカウンターの小料理屋をオープンするために全資金を投入していたため、この修理代を払うお金を持っていませんでした。残念なことに不運は重なり、任意保険の更新を忘れ、切ってしまっていたので、保険が使えない状態になっていたのです。
 そこで、住井さんが二木さんに言ったのは「よし分かった。修理代の100万円は僕が持つから、40万円でいいよ」 と。二木さんはありがたく承諾しました。

そして、2週間後の二木さんの小料理屋がオープンしてから、住井さんはお友達を連れて、何度もその小料理屋を訪れてあげています。

住井さんの行動や考え方は、群を抜いて成功する人の特徴として表れています。

◎「成功する人は引き寄せの法則がある」

住井さんはこのようなことを自然にできる人のため、彼の周りに人が寄ってきます。彼を慕ったり、相談に来たりすることもあれば、チャンスと思われることも訪れます。
例えば、住井さんは20代の頃、自分で「このような会社があればいいなぁ、、、」という思いで起業しました。
 金融機関を一軒、一軒周り、銀行から邪険に扱われながらも熱意をもって続けた結果、最後に訪れた銀行からの融資を取り付けたのです。そして、20年後に株式上場させ、会社を更に大きくします。

 その後、そろそろ別のことをしたいなぁと思っていた時に、投資家が現れ、会社を売却します。

◎「危機をチャンスに変える」

住井さんの会社経営は一筋縄には行きませんでした。
 予定していた投資家が投資を断念したり、頼りにしていた右腕が独立して似たような会社を始めたり、さまざまな困難もありました。
そう言った中でも住井さんは、慌てることなく冷静に感情的にならずに対応してきました。
 「どうしよう」と思っていた時に神様のような大きな力が働き、助けられるシーンは数えきれないほどありました。


「群を抜いて成功する人」が持つ共通のメカニズム

それではここで、住井さんのように「群を抜いて成功する人」が持つ共通の考え方と行動についてお話します。

《成功する人の考え方と行動》


1.「スポンサーシップ」の哲学を持つ→すなわち、人を育てたり、人の役に立つことへの喜びを持っている。
2.人とのつながりを大切にする→大きなことを作り出すのは人とのご縁だと信じているので、人を大切にできる。
3.「自分に出来ることは何か?」「可能性はないか」をいつも考えている 。
4.決断力があり、行動が早い→決断する時間が短く、行動にすぐ移る。
5.直感的に大切なことが分かっているため、シンプルに考え行動できる。
6.信じていることはすぐ行動に移す。
7.聞き上手→しっかりと人の話を聞くため、人は安心し、一緒にいたいと思う。


「群を抜いて成功しない人」のエピソード

さて反対に、苦労が多く、なかなかうまくいかない「群を抜いて成功しない人」のメカニズムは何が違うのでしょう?

 多田さん47歳(仮名)は、経営コンサルタントをしています。職務は中小企業の経営者や管理職の方々へのアドバイスなどが中心です。起業して5年経ちますが、クライアントさんが減ってきています。
 お客さんであるクライアントが増えない理由の一つは、お客さんがお客さんを紹介してくれることがないからです。
「この人だったら知人に紹介しよう」と思ってもらえていないのです。

 多田さんの話の聞き方と伝え方に特徴が見られます。多田さんがお客さんと話すとき、経営面での批判と責めが中心です。
 「こんなやり方だとだめだ」「今までこんな風にやってきてよく続いてるね」そして、自分のやり方を押し付ける傾向があります。
 経験が豊富で、とても役に立つノウハウを持っているにも関わらず、伝え方で損をしています。もっと質問して、相手のニーズや要望を聞いてあげればよいのに、残念ながら多田さんには質問力がありません。


「群を抜いて成功しない人」のメカニズム

 
《成功しない人の考え方と行動》


1.変化していくことに居心地の良さを感じない→変化を恐れるが故、立ち止まってしまう。
2.あきらめが早い→「どうせやっても無理、無駄だ」とやる前から決めつけ、手をつけない、あるいは最初からあきらめて挑戦すらしない。
3.人に興味を持っていない→人とのご縁や関わりが深くならないためにチャンスを引き寄せられない。
4.自分中心で動くため人が離れていく→人が一緒にいたいと思わなくなる。
5.話の聞き方が下手→人の話をしっかりと聞かないため、本質的に人とつながれない。人が離れていく。
6.「私」メッセージが強すぎる→自分が話したいことが中心で、相手にどのような影響を与えているか視野にないため人とのつながりが広がらない。


ここまで「群を抜いて成功する人」と「群を抜いて成功しない人」の考え方や行動の共通点と違いをお話ししました。

 あなたの日常生活で出会う方々の考え方や使う言葉、行動をしっかり観察するとたくさんのヒントが隠れています。
 自分は「群を抜いて成功する人」の考え方や行動をしているか?何を変える必要があるのか、または、何を継続する必要があるのか。
 お話した住井さんのように「群を抜いて成功する人」が持つ共通のメカニズムを参考にしていただき、ご自身の日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
 手に入ってくるものが確実に変わってきます。