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相手が落ち込んでいるときの効果的な対応方法

2021.10.01

 

誰かが落ち込んでいる時に、
「なんて声をかけてあげればいいんだろう?」
と困ってしまうことはありませんか?

「離婚」「愛する人との死別」「昇格できなかった」「提案したプロジェクトが採用されなかった」

人それぞれ状況が異なりますので、一概に「これを言えば大丈夫!」という言葉はありません。

今日はこのように相手がネガティブな状態の時の対処方法をいくつかお伝えします。

《目次》


1.相手が落ち込んでいる時の効果的な対処方法

2.相手が落ち込んでいる時にやってはいけないこと

3.まとめ 


 

1. 相手が落ち込んでいる時の効果的な対処方法

 

①徹底して相手の話を受け取り、聴いてあげること
何があって、どのような気持ちになっているか、を聴いてあげることです。
聴くということは共感して受け取ることです。

「なるほど」「そうだったんだ」と判断をしないで受容する聴き方を心がけます。

相手が落ち込んでいる時というのは、アドバイスや助言をする必要がありません。
もちろん、アドバイスや助言を求められたら、自分の意見を述べる必要がありますが、そうでない場合は、とにかく相手の話を全て聞くことが大切です。

例えば、
「上司に怒られたんだよね・・・」
と相談されたら、
「何かあったの?」
「どんなふうに怒られたの?」
と質問をしてあげます。

このようにして、相手の思っていることを全て吐き出させることができれば、こちらは何もしていなくても、
「○○さんありがとう、なんだかすっきりしたよ」
と感謝してもらえるようになるのです。

②黙って隣にいてあげる
相手が落ち込んでいる時、なぜ落ち込んでいるのかを聞いて、
「あ、自分にはどうすることもできないな」
というケースもあるでしょう。

このような場合、無理をして優しい言葉を投げかけたり、無理をして助言をしたりしようとすると、相手から反感を食らう可能性があります。
そのため、その場合は、
「自分は役立つ助言やアドバイスをしてあげることはできないけれど、話ならいくらでも聞くよ」
と、黙って隣にいてあげることが大切です。

落ち込んでいる人というのは、無性に寂しさを感じたり、孤独を感じたりすることが多いです。
そのため、誰かにそばにいてもらえるというだけで、心が救われることがあるのです。

③共感してあげる
先ほども解説したように、相手が落ち込んでいる時は、相手の話を最後まで聞くということが大切です。
ただ、それ以上に大切なのが、相手の話に共感してあげるということです。

例えば、上司に怒られたという理由で落ち込んでいる人は、時に上司の悪口を言うことがあります。
また、場合によっては落ち込んでいる人の言い分が間違っているケースもあります。

しかし、相手が落ち込んでいる場合は絶対に指摘してはいけません。
ここを突っ込んでしまうと、相手が自分に対して壁を作ってしまう可能性があるのです。

とはいえ、悪口や陰口に共感しろとは言いません。
この時は、
「そうなんだね」
「そんなことがあったんだね」
と相槌を打つか、何も言わずに頷いてあげるようにしましょう。

④どうなりたいかを聴いてあげる
こちらは相手の心理状態や状況によってはすぐに聞かない方が良い場面もあります。
「最愛の人を亡くす」「離婚」など癒しに必要な時間をかけることが第一ステップの場合は未来の話をするのはもっと先でしょう。

「上司とのもめごと」「失敗した」などといったことであればどうなりたいのかを聴くと相手の意識が未来に向き、力づけにもなります。

2. 相手が落ち込んでいる時にやってはいけないこと

 

①すぐにアドバイスをすることはNG
相手が落ち込んでいる時に、
「もっとこうすればよかったんじゃない?」
「それはきっとこうすればいいんだよ」
というように、アドバイスをしてしまう人がいます。

良かれと思い、相手を励ましたい一心でついアドバイスをしたくなってしまいます。
こういう時は相手の「心理状態」を予測しながら適切な言葉がけをしてあげましょう。

相手が落ち込んでいる時は自分の意見を言うことを極力控えることも大切です。

②頑張ろうという
相手になんて声をかければいいかわからず、
「頑張ろう」
と声をかけてしまう人がいます。

これも、決して悪気があって言っているわけではないでしょう。
ただ、落ち込んでいる人に頑張ろうと言ってしまうと、
「やっぱり私はまだまだ頑張っていないのかな」
「すでに頑張っているのに」
という捉え方をしてしまう人もいますので、逆効果になることがあるのです。

 

3. まとめ

相手が落ち込んでいる時、どのように声をかけてあげればいいかわからなくなってしまう人もいます。
ただ、この場合は難しく考える必要はありませんので、
・聞くこと
・共感すること
を意識してみると良いでしょう。

そうすることで、こちらが気の利いたアドバイスや助言をしなくても、相手の気持ちをすっきりさせることができるため、
「あなたに相談してよかった」
「気持ちが楽になった」
と感謝してもらえるようになるのです。

無理に助言やアドバイスをしてしまうと、逆効果になってしまう可能性がありますので、注意が必要です。