「できる人になってみる」育児モデリングという方法
2019.03.20
毎日子どもと向き合う世の中のお母さん、大切なことは子どもに言うことを聞かすことではありません。
子どもが心身ともに成長していくために一番大切なことは、母親自身の気持ちをコントロールすることだと知っていましたか?
今回は、コミュニケーション・サイコロジー©のの観点から、あなたが理想的な母親像に近付くためのモデリングの方法をご紹介していきます。
理想の親子関係を築くために子育て論を一度捨てる
子育てに悩む母親たちに共通するのが、育児書や教育論にがんじがらめになってしまっているということです。
生まれたての赤ちゃんの世話をする方法が分からない時、離乳食の作り方が分からない時、育児書は大きく役に立ってくれたでしょう。
けれど、その他に育児書や母親向けメディアなどに載っている、母親としての正しい行動の在り方を目にして、母親たちは皆落ち込んでしまいます。なぜなら、自分のできていない事ばかりが目についてしまうのです。
一般的な子育て論は、具体的な母親像というよりは、自分とは違う次元のマニュアルを読んでいるような印象を母親たちに与えてしまうことが原因です。
「離乳食は手作りで」「子どもの理想的な睡眠時間とは」「外遊びは何時間まで」「この時期までに子どもに覚えさせること」「コミュニケーション能力を育てるために、積極的に子育て広場へ連れて行くこと」
このようにやるべきことを並べられると、その通りにできていない自分を責めてしまい、母親たちは精神的に追い込まれてしまうのです。
具体的な子育て論に沿って動くのではなく、自分の理想の母親像をイメージすることで母親たちはプレッシャーから解放されて、思い通りの子育てをすることができるようになります。
子育ての悩みは、理想のママタレントをモデリングして解決
子育ての悩みを抱えている母親に実践して欲しいのが、コミュニケーション・サイコロジー©の中で、NLP(神経言語学的プログラミング)のひとつであるモデリングの考え方です。
モデリングは言葉そのまま、なりたい自分になってみるということです。
具体的な行動を置き換えるというよりは、実際に理想とする人物の筋肉の動きや身のこなしをイメージし、自分がその人物そのものになってしまう体験をするということです。
子育て世代の母親たちにとって、理想とするイメージを思い浮かべやすいのは、お子さんがいる女性タレント・女優さんではないでしょうか。
芸能活動と両立しながら母親としても充実しているママタレントは、共働きの母親にとってもイメージしやすいモデルとなります。
また、子どもを産んだことで芸能活動を少しセーブしているような印象を受けるママタレントからは、家庭を大切に考えたい母親にとってイメージしやすいモデルになりますね。
もちろん、あなた自身の身近な交友関係の中でモデルにしたい方がいらっしゃれば、その方でも構いません。
ただ、あまりに詳細な育児の方法をイメージするというよりは、モデルの方の全体をイメージし、その人になってみるという体験が大切です。
できれば芸能人など、少し理想のイメージを膨らませやすい人物の方が良いですね。
これで子育ての悩みとは無縁!モデリングの手順
それではここで、理想とした人物を具体的にどのようにモデリングしていけばいいか、その方法を見ていきましょう。
①理想とするイメージをかためる
先にお話したように、まずはどの人物像を理想とするかを決めましょう。
実際の母親の状況とかけ離れていても構いません。「こうありたい」というイメージが具体的であればより良いでしょう。
②モデルとなった人物が、理想の行動を取る様子をイメージする
モデルとした人物が、あなたが母親としてこうありたいという理想的な行動をする様子をイメージできればOKです。
公園デビューする時に、あのママタレントならこういう風に他のママに話しかけるだろうな、子どもにこんな風に声をかけるだろうなということをイメージしていきます。
育児の場面であれば、あのママタレントであれば子どもの失敗にどんな風に対応するのか、自分の普段の行動の後悔ではなく理想形をイメージするのです。
筋肉の収縮や体の動き方の癖、ちょっとした仕草まであなたが良いと思うイメージをそのまま、まねてみましょう。
ポイントとしては、具体的に細かくやりたい行動にこだわるのではなく、全体的に理想とするイメージ像を大切にすることです。
この時点であなたは、映画を見に来たお客様で、理想の行動を取るモデルを映画館のスクリーン越しにみている状態をイメージしてください。
最近よく見かける、ママ友を題材にしたドラマを大勢の女性で見ている状態を想像してみても良いですね。
③モデルと自分を入れ替える
スクリーンに登場しているモデルにしている人物を、そのまま自分と入れ替えている状態をイメージしましょう。
モデリングした理想の行動を取る自分自身を、映画のスクリーン越しにあなたが客観的に見ている状態です。
その時、あなたがスクリーンの中でモデリングした行動を見ている、他のお客さんの反応も見るようにしましょう。
④自分が映画の中そのものに入り込む
自分自身が見ている映画の中に入り込んで、登場人物になっている姿をイメージします。
モデリングした人物のイメージをそっくりそのまま体感している状態です。
⑤理想の将来像を思い浮かべる
理想の人物のイメージを自分に置き換え、そのモデルのイメージになることを想像できたのならそこからの将来像をイメージしましょう。
理想的な母親になれたのなら、その先、子どもとどのように成長していくのが理想なのかもイメージしていくことで、実際にこれからのあなたの行動が変わってくるのです。
子育てで、あなたの人生のやり直しをすると、再び失敗する
理想の母親となって子育てをする。多くの母親がそう願う根底には、自分の今までの人生をやり直したいという思いが隠れています。
子どもは、あなた自身ではありません。
無意識に多くの母親がしてしまっている、子どもを自分の分身として動かそうとする行為は、親子で苦しい人生を一緒に歩んでしまう原因でもあります。
子育で大切なのは、子どもを変えようとするのではなく、母親自身が変わろうとすることです。
子どもは人生の途中で、まだ知らないことだらけで、戸惑っている最中です。まずはやってみる、その気持ちを大切にしなくてはいけないのに、母親が横からコントロールしようとすることで、上手く自己を確立することができなくなってしまいます。
まずは、あなた自身が理想の母親となることができるように、コミュニケーション・サイコロジー©の中でのNLPのモデリングを学び実践していくことで、結果的に子どもの成長に良い影響を与えていくことができます。
ある程度、精神的に成長してきているお子さんならば、親子でコミュニケーション・サイコロジー©やモデリングを学ぶことで、現代の子どもたちが感じている生き辛さを解決できる糸口も見つかります。
親子関係を改善するきっかけや、親子での新しい第一歩として、コミュニケーション・サイコロジー©の考え方を子育てに取り入れてみてはいかがでしょうか。