子育てイライラ解消 〜子どものやる気を奪う間違った言葉かけ・後編〜
2017.09.29
前回は、コミュニケーション・サイコロジー®︎を学びお母さんの意識が変わったことで子どもへの言葉かけが大きく変わり、今まで見えていなかった子どもの新たな才能に気づいたり共感できるようになり、イライラしていた子育てが楽しく充実したものになった例をお伝えしました。
今回のCPIコラムは、言葉の使い方において間違いやすい例をお伝えし、コミュニケーションの基本技術を楽しく練習(体験)出来る、「お母さんのコミュニケーション講座」についてお話しいたします。
CPIでは、お母さんのコミュニケーション講座や、 NLP子育てCOACH認定コース、子育てイライラ解消相談室も 定期的に開催しております。お気がるにお尋ねください。
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永久言語と一時的言語
例えば、一生懸命に頑張っている子に「がんばれ!」という言葉はどのように伝わるでしょう。もしかしたら、その子は「もうこれ以上がんばれない」と思い、ここまでやっても認めてくれないなら、もうがんばるのはやめようと思ってしまうかもしれません。では、「よくがんばってるね!」と言葉は、どうでしょうか。このように、言葉の使い方一つでも、相手に伝わるメッセージが変わってきます。
それではここで、知っているととても役に立つ、言葉の使い方で間違いやすい例をお伝えしましょう。それは、[永久言語と一時的言語]です。永久言語は、ある行動がこれからも続いてほしい時に使う言葉で「いつも」「また」「毎回」等があります。そして、一時的言語は、その行動が一時的であって欲しい時に使う言葉で、「今日はどうしたの?」「今回は」「たまたま」「珍しく」等があります。
残念なことに、親はこの使い方を間違って反対に使っている場合が多くあります。
例えば、いつも勉強していない子どもが珍しく宿題をしていたとしましょう。その時あなたはどのような言葉をかけますか?その時に『あら、今日はどうしたの?珍しく勉強して』といったら子どもに何が伝わるでしょうか。「いつも勉強していないのに、たまたま勉強してどうしちゃったの?」というメッセージが伝わり『もう二度と宿題なんかするもんか!』と思うかもしれません。(実際にあったことです)
こういう肯定的な行動をとった時にこそ、(たとえいつもは勉強していなくても)『いつも勉強してがんばってるね』と、これからも続けて欲しい行動に永久言語を使うのです。「いつも手伝ってくれてありがとう」「毎回手伝ってくれてとても助かる」等です。
一方で否定的な行動、例えば勉強もせず漫画ばかり見ていた時には、「まったくいつも漫画ばかり見ているんだからダメな子ね」とい言いたくなるところを、一時的言語を使って「今日はどうしたの?宿題をしていないけど、珍しいね。」等、あたかもその行動が一時的であるように表現します。すると子どもは『いつもは宿題をちゃんとやっている僕(私)』というアイデンティティが無意識に作り出されます。
これで全てが解決するわけではありませんが、言葉一つで相手に伝わるメッセージが変わり、創り出すものが変わってきます。大切なのは子どもの話をいかに大切に聴くかということです。あなたの言葉はお子さんのやる気を引き出していますか?
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