思春期の子どもと良い関係を築くには?コミュニケーションのコツを徹底解説!
2025.04.18

「優しくて素直だった子どもが、徐々に反抗的に・・・」
といった悩みをお持ちのお父さん、お母さんはたくさんいるでしょう。
これは、子どもから大人になるタイミングでやってくる「思春期」と深く関係しています。
今回は、思春期の子どもと良い関係を築くためのポイントや、コミュニケーションのコツについて詳しく解説していきます。
《目次》
1.思春期の子どもの心理状態とは?
2.思春期の子どもは親に何を求めている?
3.思春期の子どもを持つ親が意識すべきコミュニケーションのポイント
4.思春期の子どもを持つ親がやってはいけないこと
5.まとめ
1. 思春期の子どもの心理状態とは?
思春期とは、子どもが大人へと成長する過程で起こる心理変化です。
個人差はあるものの、大体12歳~18歳ごろにやってくるといわれています。
12歳~18歳は、身体的な成長だけでなく、心の成長が顕著になる年齢でもあります。
これにより「親に指示されたくない」「親に干渉されたくない」という気持ちが強まり、反抗的な態度を取ってしまうのです。
2. 思春期の子どもは親に何を求めている?
思春期の子どもと上手に関係を構築していくためには、子どもの心理状態を理解するところから始める必要があります。
以下、思春期の子どもが親に求めていることを男女別に紹介していきます。
思春期の男の子が親に求めていること
男の子は、思春期に差し掛かると口数が減ったり、親からの問いかけを無視したりするようになることが多いです。
これは「干渉してほしくない」という気持ちの表れです。
しかし、完全に放っておいてほしいと思っているわけではありません。
「基本的には自分で決めたいけど、いざというときは相談に乗ってほしい」
これが、思春期の男の子によくある心理状態です。
思春期の女の子が親に求めていること
女の子は、思春期になると口答えをしたり、父親を避けたりする傾向にあります。
父親を避けるのは、女性としての自覚が芽生え、父親を異性として認識することが原因です。
心理状態は基本的に男の子とよく似ていますが、女の子の方が「見守っていてほしい」という気持ちを強く持っているケースが多いです。
反抗的な態度を取ったり、無視をしたりすることが増える年齢ですが、その思いとは裏腹に寂しさを感じていることも多いため、本人の意思を尊重しつつ、いざというときにいつでも手を差し伸べられる状態にしておくことが大切といえます。
3. 思春期の子どもを持つ親が意識すべきコミュニケーションのポイント
思春期の子どもを持つ親は、子どもとコミュニケーションを取るときに以下3つのポイントを意識することが重要です。
・子どもの自主性を尊重する
・話しやすい環境・雰囲気を整える
・話を最後まで聞く
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
子どもの自主性を尊重する
男女ともに、思春期に差し掛かると自己主張が強くなる傾向にあります。
例えば、両親からいわれたことではなく、自分で決めたことをやりたいと思うようになります。
両親は、このような子どもの自主性を大事にしてあげなければなりません。
もちろん、度を越えた言動や態度については正面から向き合う必要がありますが、そうでない場合はたとえ「うまくいかないだろう」と思っていても、否定的な言葉をグッと我慢し、子どもから助けを求められるまでは見守ってあげることが大切です。
話しやすい環境・雰囲気を整える
思春期の子どもは、反抗的な発言や態度を取ったりすることが増えますが、本心では寂しさを感じていたり、両親と話をしたいと思っていたりします。
ここで大切なのが、話しやすい環境や雰囲気を整えてあげることです。
例えば、子どもが無視するからという理由で、両親がほとんど声をかけなくなったり、常に機嫌が悪そうな態度で接したりすると、子どもがますます自分の殻に閉じこもってしまいます。
毎朝挨拶をしたり、笑顔で接したりするだけでも、子どもの心を開きやすくなりますので、ぜひ意識してみてください。
話を最後まで聞く
思春期の子どもとコミュニケーションを取る上で重要なのが、話を最後まで聞くことです。
中には、子どもの話をさえぎって自分の意見や主張を伝えてしまう方もいますが、これだと子どもが伝えることを諦めてしまいます。
「どうせうちの親は理解してくれない」
という気持ちを持ってしまうと、心の壁が分厚くなってしまいますので、どのような話であっても最後まで聞き、それから自分の意見や考えを伝えるようにしましょう。
4. 思春期の子どもを持つ親がやってはいけないこと
思春期の子どもとのコミュニケーションにおいて、絶対にやってはいけないことを3つ紹介します。
・干渉しすぎる
・押さえつけようとする
・諦める
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
干渉しすぎる
親にとって、子どもはいつまでも子どもですから、どうしても意見を言いたくなってしまいます。
ただ、干渉しすぎると子どもの反抗心を強めてしまいますので注意が必要です。
思春期に差し掛かった子どもは、大人への第一歩を踏み出していますので、両親もそれに合わせて接し方を変えていかなければなりません。
適度な距離を保つことができれば、たとえ思春期に差し掛かっていたとしても、良好な関係を構築できるでしょう。
押さえつけようとする
思春期の子どもとコミュニケーションを取る上で絶対にやってはいけないのが、押さえつけようとすることです。
怒鳴ったり、正論を並べたりして押さえつけようとすると、子どもが心を完全に閉ざしてしまいます。
そうなると、さらに子どもが反抗的な態度を取るようになるため、コミュニケーションがうまく取れなくなってしまうのです。
諦める
思春期には個人差があり、中には親に対してほとんど反抗的な態度を見せない子もいます。
一方で、反抗的な言動や態度がエスカレートしてしまう子がいることも事実です。
・常にイライラしている
・ものにあたる
・何を言っても無視をする
このような状態になると、両親もお手上げ状態になってしまうでしょう。
しかし、絶対に諦めてはいけません。
子どもは、反抗的な態度や言動をとる中で、両親の出方をうかがっていることがあり、諦めると「見放された」と感じやすくなります。
そうなれば、親への信頼がなくなり、さらに反抗的な態度を取るようになってしまいますので注意してください。
5. まとめ
子どもから大人へと成長する過程でやってくる思春期。
この時期は、心と体の成長が顕著になるタイミングでもあり、これまでは見せなかった反抗的な言動や態度を取るようになることがあります。
しかし、反抗的な言動や態度を取っていたとしても、両親に対する尊敬や信頼がなくなったわけではありません。
そのため、両親はコミュニケーションの取り方を工夫しながら、子どもと良好な関係を築いていく必要があります。
特に重要なのが「子どもの自主性を尊重すること」です。
干渉しすぎず、否定しすぎず、子どもの考えることや子どものいったことを尊重しながら、じっくりと成長を見守ってあげましょう。
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