タイムラインの効果的な使い方
2021.08.01
コミュニケーション・サイコロジー®における「タイムライン」をご存知ですか?
このコラムでは「タイムライン」の概念をお伝えします。
あなたの日常生活をより豊かに、そしてネガティブな過去から解放される自由な生き方を目指すための知識としてご利用ください。
《目次》
1.コミュニケーション・サイコロジー®における「タイムライン」とは
2.タイムラインが人生にもたらす影響
3.タイムラインの効果的な応用方法
4.まとめ
1. コミュニケーション・サイコロジー®における「タイムライン」とは
思考の中にある「過去」「現在」「未来」の時間軸のことを言います。
過去の楽しい出来事を思い出したり、未来のことを楽しみにしたり、近々行うプレゼンに対して気が重くなったり、過去に傷ついたできごとを引きずっていたり、人間は常にどこかのタイムライン上で思考しています。
タイムラインを効果的に使い、過去のトラウマやネガティブな出来事を解消し、輝かしい、楽しい未来を構築することが可能になります。
それでは詳しく見ていきましょう。
2. タイムラインが人生にもたらす影響
小学校一年生だった太郎君は、先生に「この答えが分かる人?」と聞かれ、「はいっ!」と手を挙げました。そして先生に指された瞬間、答えが分からず何も言えなくなってしまいました。
その時先生に「太郎君、答えは分かってから手を挙げようね!」と注意され、クラス中のみんなから笑われました。
そのことをきっかけに太郎君は「答えは分かってからではないと発言してはいけない。」と信じるようになりました。
大人になった太郎君は会社で意見を求められてもすぐにアイディアを言葉に出せません。
そして、自分が発言することに対して慎重になりすぎて、時間がかかったり、おっくうになってしまいました。
過去の一つの出来事を機にその後の人生における、振る舞い方に大きな影響が与えられます。
これは一つの例ですが、過去の出来事を通して決めたことが必ずしも現在に役に立つとは限らないのです。
過去のネガティブな出来事やトラウマを引きずり、現在の自分が不自由であったり、制限となっていることはあまり効果的ではありません。
第一歩は、過去の出来事が現在のあなたの人生の力づけ(ポジティブ)になっているのかあるいは制限や諦め(ネガティブ)の要因になっているのかを認知することです。
3. タイムラインの効果的な応用方法
過去のポジティブな体験はあなたのリソース(資産、才能)となり、自信になって人生の財産になります。
過去のリソースフルな出来事の蓄積(貯金)をすることがあなたの力になります。
「小学校の時に皆勤賞をもらった。」
「卓球でインターハイに出場した。」
「社会人になってから、プロジェクトで優秀賞を受賞した」
「家族と屋久島に行って縄文杉を見た時の感動とスピリチュアルな体験」
できるだけ多くの過去のポジティブな出来事を認知し、そこで体験したことを言語化することが大切です。
周りに何が見えて(Visual-視覚)、何が聞こえ(Auditory-聴覚)、身体の感覚や感情(Kinesthetic-体感覚)も具体的にします。
言葉にしてしっかりと体感することが重要です。
そうすることで、タイムラインを効果的に使えるようになります。
過去のポジティブな体験を自分の自信につなげるワークは「コミュニケーション・サイコロジー®実践コース」で学べます。
また日々の生活の中で体験することにポジティブな「ラベル付け」をすることもタイムラインの効果的な使い方です。
「あーこのコーヒー美味しいし、香りが気分を上げてくれる。」
「今日の夕焼けは美しい、こんな時間に巡り合えて幸運だ。」
「友達と一緒に飲んで本当に楽しい時間だった。」
成功している人の特徴の一つは、ポジティブな体験を数多く認知していることです。
体験一つ一つに対して、そこから得た学びや気づき、感動を言葉にしています。
過去のポジティブな体験、現在感じている肯定的なこと、そして未来の楽しみを言語化することがポイントです。
4. まとめ
コミュニケーション・サイコロジー®ではタイムラインの概念をセラピーとして用いるカウンセリング手法(過去の嫌な記憶や悪いイメージを書き換え、現在や未来に望ましい変化を起こす手法)や効果的な目標設定に用いています。
「ヒプノセラピー認定コース」または「堀井恵の個別カウンセリング」でセラピーの体験ができます。
「コミュニケーション・サイコロジー®実践コース」で学ぶ「ビジョンタイムライン」は過去のリソースフル(豊か)な体験を自分にアンカリング(一体化)し、未来の夢を実現しやすくするエクササイズです。