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「心に残るプレゼンテーション」の言語と非言語の特徴−10カ条

2019.06.14

 

最近、企業の人事からの依頼で幹部の方々のプレゼンテーションのコンサルティングを依頼される事が増えてきました。内容は状況、用途に合わせ、個別にプレゼンの指導をさせていただいています。
プレゼンテーションと言っても様々で、ビジネスミーティングでのプレゼン、大学の講演、記者会見、IR向け、業界別のセミナーでの発表などです。中にはグローバル化という事で日本語はもちろん、英語でもコンサルティングのご依頼があります。
クライアントの方が1時間の指導を受けるとみなさん見違えるようにプレゼンテーションが変化します。
プレゼンテーションの内容に加えて、プレゼンするご本人が輝き始めます。

指導後のクライアントの方からは、
「自分が生まれ変わったかのようにプレゼンテーションが上手になりました!」という報告とお礼の
言葉を頂く事があります。本当に嬉しい限りです。
このコラムでは私が指導しているプレゼンテーションのポイントをわかりやすくお伝えします。

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《目次》


1. 良いプレゼンテーションとは

2. 「心に残るプレゼンテーション」の言語の特徴

3. 「心に残るプレゼンテーション」の非言語の特徴

4. まとめ

 

 


1.良いプレゼンテーションとは

私にとって「良いプレゼンテーション」というのは、いかに聞き手の印象に残るものにするか。

「今日はこの話を聞けて良かった!」とオーディエンスが満足してもらうために何ができるか。
その為には、クライアントの方しか語れない出来事やストーリーを聞き出し、その人のキャラを活かしながら表現指導をします。私の指導の中には必ず演出、要するに本人らしさがプレゼンに表れるプロデュース力が含まれています。結果として、指導後はクライアントの方自身も自信を持ってプレゼンに望めます。
時には私が模範となってプレゼンテーションを見てもらう事もあります。プレゼンテーションを終えた時に、オーディエンスの「心に残るプレゼンテーション」が出来れば大成功です。

プレゼンをする前に必ずクライアントの方にやって頂く事は、プレゼンテーション終了後、オーディエンスに作り出したい結果を明確にすることです。

・感動を起こしたい。
 ・新しい情報を知ってもらいたい。
 ・共感して繋がりたい。
 ・気分を良くしたい。喜び、爽快感など感じてもらう。
 ・コミットを引き起こす。  等、

この結果が明確になると、意図、内容、そして伝え方の方向性が決まってきます。

 


2. 心に残るプレゼンテーションの言語の特徴

「心に残るプレゼンテーション」を組み立てる為には大きく2つの要素を使います。プレゼンテーションの内容(言語)と非言語でのデリバリーです。ここから、言語のポイントをお伝えします。

特徴1
 内容が五感を使って表現されている。
視覚-見ている光景の描写がされているから絵が見える。
聴覚-聞こえている音や声が表現されている。
体感覚-感じていることや気持ち、感情が言葉になっている。
(味覚や嗅覚も加われば五感になる)。
五感の言葉が満遍なく表現されているとどのような相手でも状況が伝わりやすくなり、話が面白くなり、共感が生まれます。

特徴2
 効果的な言葉を選ぶ。
効果的な言葉というのは相手にどのような印象を与えたいのか?伝えたいこと、起こしたい反応や心理状態を意図して言葉を選ぶということ
話している言葉が分かりやすくクリーンである。耳障りではなく効果的である事。
言葉を選んで丁寧に表現されている。
効果的でない言葉でよく見受けられるのが、
「まあ、」←ダントツトップです!
「えーと、」
「とりあえず」
「ご存知かと思いますが」、等、

特徴3
 パワーポイントの使い方に意図を持つこと。
残念ながら数多く見受けられるのが、パワポに書いてある箇条書きの言葉をそのまま読み上げていることです。これであれば、あなたでは無くても誰がやってもそん色ないプレゼンになってしまいます。プレゼンはあなたしかできないあなた独自のものである必要があります。書いてあるものを読むのではなく、あなたの言葉で興味深く楽しく語る必要があります。

特徴4
 聞いている人にとってEntertainingであること。工夫をする。
特に新製品の発表など、プレゼンターのキャラが反映されない場合、本人のちょっとしたエピソードを入れます。
普通の出来事をいかに面白く、新製品にリンクして語るかの工夫をすると全体的なプレゼンのクオリティが上がります。聞いていて楽しい、ためになる、元気がもらえる、癒される、知識が増える、、、など聞いている人の満足度を上げるための工夫をすることです。

特徴5
 思いと言葉が一致している。
多くの方が自分の思いを表現していません。また表現したくてもなかなか一致した言葉で伝えられていません。言葉をしっかりと選んで、思い、感情、気持ちを伝えることが大切です。

 


3. 心に残るプレゼンテーションの非言語の特徴

一般的に人は情報を得る時に、話の内容を耳で聞くだけでは無く、五感を通して発信されている情報をキャッチします。特に、非言語コミュニケーションのバリエーションを用意すると広い範囲のオーディエンスに訴える事が可能になります。ここからは「心に残るプレゼンテーション」の非言語のポイントをお伝えします。

特徴6
 言葉以外のもの、全ての非言語を使う。
A)声のトーン(高い声や低い声を目的別に使う)
B)話すスピード(ゆっくり、テンポよく、淡々と、、、、)
C)「間」を効果的に使うと聴衆の注意を引くことができます。

特徴7
 目線を効果的に使う

「目はモノを言う」ということわざがあるように、目線はとても有効なツールです。部屋中の人々に目を配ることにより、瞬間的なラポール、心理的なつながりがつくり出せます。特定の人の目を数秒見ることにより、その人に自分を印象づける事が出来ます。

特徴8
 内容を感じながら話す。
プレゼンターは伝えたい気持ちを自分で感じながらしっかりと表現する事。そうするとオーディエンスの共感が得られます。
楽しさ、嬉しさ、誇り高い、真剣、悲しみ、等、

特徴9
 ポジショニングの工夫をする。
話すテーマ別に立つ位置を移動したり、相手にインパクトを与えられるよう近づいたり、立ち位置の工夫をすると印象に残りやすくなります。

特徴10
 服装のTPO (Time, Place, Occasion)を考える。
どこであれ清潔な印象は基本です。
あなたの洋服のサイズはあっていますか?
洋服には変な匂いはなく清潔ですか?
笑うかもしれませんが、体臭だけではなく、強い香水もそうです。相手に不快感を与えないようにしましょう。
若手のIT企業など、オーディエンスによってスーツは不必要な場合もあります。好印象を与えられれば、オーディエンスの反応も変わってきます。

 


4. まとめ

ここまで読んでいただいて、なぜ私のクライアントの方が1時間の指導を受けるとみなさん見違えるようにプレゼンテーションが変化するのかおわかりなったと思います。

ちょっと厳しい言い方になりますが、日本のエグゼクティブの方々はコンテンツに関しては素晴らしい内容にも関わらず、表現方法が乏しくて損をしている場面が多いのが特徴です。表現方法とは主に非言語の領域の使い方です。どうやったら内容が面白く、interestingになるか?そして場面によっては非言語のentertainment性をどうやったら演出できるかがポイントです。
正しい内容を伝えるだけでは話が単調になりがちで、オーディエンスがつまらなくなり飽きてしまいます。
「つかみ」の部分をしっかりストーリーで伝えることにより、相手の心を引き付けられるようになります。

先日、大手IT企業の役員の方がスタンフォード大学で英語の講義をされることになり、指導をするチャンスをいただきました。
指導の時間は1時間にも関わらず、とても飲み込みの早い方で見違えるようにプレゼンが変化しました。
Afterの結果を見て私が感じたことは、

・講義をするご本人が自然体で自信をもってプレゼンができた。
 ・オーディエンスとの距離が近くなり、より身近に会社をアピールできたこと。
 ・その人しか出せないご本人のユニークさが表現できたこと。
 ・そして世界中に会社が取り組んでいることがPRできたこと。

プレゼンテーションをする事は、大切な事を発表し、情報として広めることを目的としています。
その中でオーデイエンスと一体感が創り出せたら、きっと「心に残るプレゼンテーション」になるでしょう。
プレゼンターの皆さんには日本国内のみならず、海外にも日本の良さ、大切な情報を効果的にアピールして頂きたいと願っています。

 

参考までに、こちらが講義のビデオです:
https://www.youtube.com/watch?v=oW1zJ_dUBAk

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