あなたの成功を阻むあなたの理由と目標実現のための8つの質問
2019.03.20
目標を実現できないのはなぜ?
あなたが成し遂げたい夢や目標は何ですか?
夢と聞いて、「自分には語れるような夢はない」と思う方もいるかもしれません。しかし、夢は決して大それたものである必要はありません。
誰しもが程度の差こそあれ、達成したい目標があるはずです。
「今取り組んでいるプロジェクトを成功させたい」、「海外でも事業を手がけたい」など、ビジネスでの目標。あるいは、「パートナーや家族と良い関係を築きたい」といった身近な人間関係における目標まで、皆それぞれの目標を持って生活しているのではないでしょうか?
具体的な目標がないという方でも、漠然と「こんな風に生きたい」という願いを持っているはずです。
「もっと健康的な生活を送りたい」、「時間や場所に縛られない働き方をしたい」…。例を挙げれば尽きませんが、これらも立派な目標です。
しかし、実際に目標を達成する人と達成できない人がいるのが事実です。「自分の人生は成功している」と胸を張って言える人は、残念ながら決して多くありません。
なぜ、目標を達成できないのでしょうか?
そして、どうすれば自分の求める成功を手に入れられるのでしょうか?
このような悩みをお持ちの方は、今回紹介する「目標を達成するための8つの質問」を試してみてください。
この質問は、最後に説明する「コミュニケーションサイコロジー©」と呼ばれるメソッドに基づいています。コミュニケーションサイコロジー©とは成功する人の思想や行動を分析し、プログラム化したものです。
まずは深く考え過ぎず、まっさらな気持ちで質問に答えてみてくださいね。
決断力と行動力を鈍らせる「ストッパー」とは?
さて、目標達成のために必要な力とは何でしょうか?
才能やスキルという言葉が思い浮かぶかもしれませんが、何より重要なのは「決断力」と、決断したことを実行に移す「行動力」です。
多くの人が重大な決断に迫られると、優柔不断になってしまいます。その結果、行動が遅れてしまうのです。もちろん成功する人であっても悩みは尽きません。しかし、彼らは自分が優先するべきものを明らかにし、行動に移す術を知っています。
何より、目標を実現する成功者は自らの「ストッパー」が何かを知っています。ストッパーとはあなたの「目標実現を妨げる問題」です。
多くの場合において、今日の決断や行動を阻害する原因は「過去」にあります。
何かに失敗した体験。挑戦をしてあざ笑われ、疎外感を感じた体験…。
これらの辛い体験は、あなたの意識を未来でなく過去に向けさせます。そして、「また、同じことが起こるのではないか」と不安になり、今の状態から抜け出せなくなってしまうのです。
まずは成功を阻むストッパーを明らかにすることから
しかしながら、誰にでもストッパーはあります。ストッパーは自分が辛い思いをしないために、本能的にかけてしまうブレーキにも例えられます。
ストッパーがなければ、私たちはもっと無防備に、自らを危険にさらしてしまうことでしょう。言ってしまえば、ストッパーは必要悪(?)でもあるのです。
自分のストッパーを理解し、過去から未来へと目を向けるための方法。それこそが、次章より紹介する「カウンセリングメソッド」と「8フレームアウトカム」です。
カウンセリングメソッドを活用してストッパーを見つけよう
カウンセリングメソッドでは、自分の行動や決断を遅らせている問題を明らかにします。目標実現の準備として、下記の質問に答えてみてください。
●カウンセリングメソッド
1.今抱えている問題は何ですか?
2.なぜ、問題なのですか?
3.いつからこの問題に悩んでいますか?
4.この問題で一番悩んだのはいつですか?
5.誰が原因でその問題が起こったのですか?
6.この問題によってあなたの現状はどうなっていますか?
7.では、どうなればより良い現状に変わりますか?
8.まっさらな気持ちで質問に答えられたでしょうか?
決して、この質問は自分や他人を責めるためのものではありません。育ってきた環境や周りの人からの影響、いじめなどの辛い体験。多くのことが重なって、今の問題が起こっているのではないでしょうか?
それを否定せず、まずは客観的に問題を見つめることから状況は好転していきます。
さて、自身の問題をふまえたうえで、過去から未来へ目を向けるための「8つの質問」に答えてみましょう。
目標を実現するための「8フレームアウトカム」
自身のストッパー(問題)を把握し、目標実現までの具体的な道筋を描くために用いるのが「8フレームアウトカム」です。
アウトカムとは結果のことで、自分が達成したい目標や成果を指すものだと考えてください。
それでは、今日踏み出すべき一歩が何なのかを定めるために8つの質問に答えてみましょう。
1.「あなたが望む成功とは何ですか?」
旅行に出かけるときに目的地を決めるように、人生においてもゴールを決めることは大切です。
成功とは誰かのものさしで測れるものではなく、自分で定義するもの。まずは、自分が望む結果を具体的にしてみましょう。
2.「目標を実現することによってあなたはどう変わりますか?」
求める成果が出ることで、自分はどう変わるでしょうか?具体的に成功の先をイメージしてみましょう。
3.「目標を実現するのはいつ?どこ?そして誰と?」
目標を実現した際の光景をより鮮明にイメージしていきます。目標を決め打ちするつもりで、具体的な時期や場所、達成したときに周りにいる人を思い浮かべましょう。
4.「目標を実現することであなたや周囲の人はどう変わりますか?」
エコロジカルチェックと呼ばれる問いです。自分が求める成果によって周りの人間関係はどのように変化するでしょうか?ポジティブな変化だけでなく、懸念すべき点も考えてみましょう。
5.「あなたが持っているリソースは何ですか?」
目標実現のために今自分が持っているリソース(資質やスキル、人脈など)を明確にしましょう。また、今の自分に何があればさらに目標達成が近づくのかも考えてみてください。
6.「あなたを目標から遠ざける要因は何ですか?」
この質問で、あなたにとってのストッパーがより明確になります。ストッパーを外すスキルを習得していくことで、目標実現までのスピードが格段に上がることでしょう。
7.「目標を実現した先にある次の目標はありますか?」
ここでは「メタアウトカム」を設定します。メタアウトカムとは、次に達成するゴール(目標)のことです。あなたが今目指している目標がひとつの「通過点」に過ぎないということが分かるはずです。
8.「目標実現し、人生で成功するためにまず始めるべきことは何ですか?」
最後に、今すぐに始められることを考えてみましょう。
大きな目標を因数分解すると、意外と地道なところからスタートする必要があるかもしれません。しかし、その先には自分が描いた成功があるため、モチベーションを保ちながら進むことができるはずです。
成功をサポートする「コミュニケーションサイコロジー©」とは?
目標実現のために試したい思考法、「カウンセリングメソッド」と「8フレームアウトカム」について解説しました。
さて、これらのメソッドはいずれも「コミュニケーションサイコロジー©」に基づくものだとお伝えしました。
コミュニケーションサイコロジー©とはNLP(神経言語プログラミング)という学問を取り入れた実践的なメソッドです。
NLPはアメリカで確立された心理療法です。もともとは、ベトナム戦争から帰還した兵士の精神ケアを目的としたものでした。
今では、ビジネスやスポーツなどのさまざまな分野で、目標実現を目指す人たちがNLPを取り入れています。
成功者の思考をインストールする「モデリング」
人の脳は刺激に対して、特定の反応をするようにプログラムされています。NLPでは、成功者や天才と呼ばれる人が持つ、「目標を達成するプログラム」を分析します。
そして、そのプログラムを体系化することで、誰でも成功者の視点で考えて行動できるようにすることを可能にしました。「モデリング」と呼ばれるこのメソッドは世界の著名経営者や政治家、アスリートも実践しています。
「どうして、いつもあの人はうまくいっているのだろう?」と、誰もが思ったことのある疑問に対して、科学的なアプローチを行ったのがNLPだと言えるでしょう。
成功という、「一見すると不可解な現象の再現性を高めたもの」がNLPなのです。
インプレッション・マネジメントで「自分らしさ」を発信する
コミュニケーションサイコロジー©️では、「インプレッション・マネジメント(印象管理)」と呼ばれるメソッドについても学びます。
あなたの目指す成果を、自分だけで成し得ることは不可能です。周囲の協力が必要になることでしょう。
周囲に自分という人間(自分らしさ)をどう表現し、印象付けるか。インプレッション・マネジメントでは、そのための効果的な表情や姿勢、言動を実践し、周りからの信頼や協力を得るための印象づくりの方法を体得します。
未来で待っている、自分が目指す「成功」。そして、目標を達成するための道筋。周りと協同して、そのプロセスを歩む方法。
これらを明確にするのが、長年の研究によって裏付けされたコミュニケーションサイコロジー©️なのです。
今回の8つの質問を試して、「自分の問題が分かった」、「目標達成までの道筋が見えた気がする」という方はぜひ周りの大切な人にも、同じ質問をしてみてください。
仲間と共にコミュニケーションサイコロジー©を実践することで、さらに目標実現が近づくはずです。