自責思考と他責思考の違いとは?それぞれのメリット、デメリットも紹介!
2023.02.24
ビジネスで成果を上げるためには、自責思考と他責思考の違いについて正しく理解しておく必要があります。
とはいえ、
「そんなこと考えたこともなかった」
という方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、自責思考と他責思考の違いや特徴について詳しく解説していきます。
自分の思考の癖や偏りを確認したいと考えている方は、是非参考にしてみてください。
《目次》
1.自責思考と他責思考とは?
2.それぞれにはどんな違いがある?
3.自責思考にはどんなメリットがある?
4.自責思考にはどんなデメリットがある?
5.他責思考にはどんなメリットがある?
6.他責思考にはどんなデメリットがある?
7.結局どんな考え方を持つべきなの?
8.まとめ
1. 自責思考と他責思考とは?
自責思考というのは、トラブルが発生した原因が自分にあると考えることを指します。
この思考は、ビジネスにおいてもプライベートにおいても重要です。
他責思考というのは、問題やトラブルが発生した時に、自分以外の誰かもしくは何かに原因があると考える思考のことです。
この思考は、メンタルのバランスを維持するうえで重要になってくるのですが、ビジネスシーンにおいてはあまり歓迎されません。
2. それぞれにはどんな違いがある?
では次に、自責思考と他責思考の具体的な違いについて詳しく見ていきましょう。
①他人軸か、自分軸か
自責思考の方は、自分軸で生きています。
自分の軸をしっかりと持っているため、問題やトラブルが起こった際に、誰かのせいにすることがありません。
他責思考の方は、他人軸で生きています。
自分の軸が定まっていないため、何らかのトラブルが起こった時に、自分以外のせいにして責任から逃れようとしてしまうのです。
②周囲の目を気にするか、気にしないか
他責思考の方は、周囲の目を極端に気にする傾向があります。
周囲の目を気にしていると、自分の気持ちを押さえつけ、周囲に合わせようとしてしまうため、
「嫌われないようにするために責任を誰かに押し付けよう」
という考えになってしまうのです。
一方、自責思考の方は周囲の目をほとんど気にしません。
なぜなら、先ほども解説したように、自分軸を持っているからです。
このようなことから、自分がやってしまったことにしっかりと向き合い、改善する努力をしていけるのです。
3. 自責思考にはどんなメリットがある?
では次に、自責思考が持つメリットについて詳しく見ていきましょう。
①成長効率が高まる
自責思考を持つことによって、自分の成長効率が高まります。
トラブルや問題が起こった場合でも、
「なぜ失敗したのか?」
「今後どうすればいいのか?」
ということをしっかりと考え、今後の生活に活かせるようになりますので、短期間で驚くほどの成長を見せることがあるのです。
自分の周りに、物凄いスピードで成長している方がいる場合は、その方がどちらの思考を持っているのかを観察してみてください。
②人に好かれる
自責思考を持っている方は、周囲に気を配れます。
なぜなら、責任感を持って行動しているからです。
周囲に気を配りながら生活をすることによって、当然周りからのイメージや評判も高くなっていきますので、自然と周りに人が集まってきます。
その結果、ビジネスもプライベートも充実させられるようになるのです。
4. 自責思考にはどんなデメリットがある?
そんな自責思考にも、いくつかのデメリットが存在しています。
①精神的な負担が大きくなりやすい
自責思考は、自分に責任を課す考え方ですので、どうしても精神的な負担が大きくなってしまいます。
場合によっては、自分は一切悪くないことに対しても責任を感じてしまうことがあり、このような状態が続くと、心の病を発症する可能性が高くなるのです。
②他人に甘くなる
今紹介したように、自責思考の方は、自分が悪くないことでも自分のせいだと思ってしまうことがあります。
これをやってしまうと、周囲の仲間が、
「責任はあの人が取ってくれるから大丈夫」
と甘えるようになってしまいます。
このような状態は、相手にとっても自分にとっても良くありませんので、思い当たる節がある方は今日から考え方を見直していきましょう。
5. 他責思考にはどんなメリットがある?
ビジネスシーンでは敬遠されがちな他責思考ですが、実はいくつかのメリットが存在しています。
①心の負担を軽減しやすい
他責思考を持つことによって、心の負担を軽減できるようになります。
なぜなら、
「自分のせいじゃない」
と感じることにより、精神的なダメージを軽減できるからです。
自責思考が強く、精神的に追い込まれてしまった方が、いざという時に、
「自分だけの責任じゃない」
と割り切れるようになれば、最強のメンタルを手に入れられるようになります。
②問題やトラブルの原因を指摘できるようになる
他責思考を持つことによって、問題やトラブルの原因を客観的に観察し、指摘できるようになります。
例えば、
「このミスの原因は、曖昧な発注書にあるのでは?」
というように、改善の余地に気づけるようになるのです。
6. 他責思考にはどんなデメリットがある?
では次に、他責思考のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
①周囲から敬遠されがち
冒頭でも解説したように、他責思考はビジネスにおいて敬遠されやすいです。
なぜなら、
「あの人はいつも人のせいにする」
というレッテルを貼られてしまうからです。
場合によっては、自分の周りから徐々に人が離れていってしまうこともありますので注意しましょう。
②成長の機会を逃す
他責思考は、成長の機会を逃す原因になります。
なぜなら、
「自分は悪くない」
という考えが当たり前になっているため、失敗の原因や改善策を考えなくなってしまうからです。
場合によっては、同じ失敗を何度も繰り返してしまうケースもありますので、他責思考が強い方は自分の考えを見直した方が良いかもしれません。
7. 結局どんな考え方を持つべきなの?
「自責思考と他責思考ならどちらの方が良いと思いますか?」
こう質問された時、ほとんどの方は「自責思考」と答えるでしょう。
たしかに、自責思考にはたくさんのメリットがありますし、周囲からも良い評価を貰える可能性が高いです。
ただ、自責思考が強すぎると、自分の心に強い負担がかかってしまうため、モチベーションのコントロールが難しくなります。
やる気やモチベーションを上手にコントロールするためには、自責思考と他責思考をバランスよく取り入れることが大切です。
いざという時に他責思考に切り替えることができれば、自分の心の負担を軽減できるようになりますので、モチベーションを維持しやすくなります。
8. まとめ
自責思考と他責思考には、いくつもの違いがあります。
世間一般的に見ると、自責思考の方が良いと考えられがちですが、他責思考が悪なのかと言われるとそういうわけでもありません。
どちらかに思考が偏っていると、自分の心に大きな負担を与えたり、周囲から敬遠されたりする可能性が高くなりますので、自責思考と他責思考のバランスを意識しながら、モチベーションのコントロールを行っていきましょう。
とはいえ、自分がどちらの思考に傾いているのかがわからなければバランスを取ることはできませんので、まずは自分を客観視したうえで、思考の偏りをチェックしてみてください。
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