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人生を変える実践心理メソッドコミュニケーション ・ サイコロジー®CPI Communication Psychology人生を変える実践心理メソッドコミュニケーション ・ サイコロジー®CPI Communication Psychology

人間関係の悩み、職場のストレスなど、
コミュニケーションの苦手意識を克服し、
能力を向上させる実践心理メソッドをお伝えしています。

人生を変える実践心理メソッドコミュニケーションサイコロジーCPI Communication Psychology

苦手なあの人の言い分がどうしても理解できない!

2022.02.01

 

職場でも家庭内でも、様々な意見がぶつかりあったり、なかなか人が言うことを聞いてくれなくてイライラする場面ってありますよね?
人が抱えるストレスは人間関係から生じることが80%以上だと言われています。

上司と、恋人と、家族と、義理の両親と。距離が近ければ近いほど、改善が難しいものです。

なんでそんなこと言われなきゃいけないのかとか、そんなことがそんな角度で問題に?!と納得がいかなかったり、あの人の言うことにどうしても引っかかってしまう等、思いは様々です。相手が何を考えているのか分からない。そんなこと誰にでもありますよね。

こんな時、相手の立場からその人の気持ちが少しでも分かれば物の見方が変わるのではないでしょうか?
コミュニケーション・サイコロジー®では、このようなコミュニケーション上の摩擦を取り扱いスムーズにしてゆくエクササイズを実践しています。シンプルなエクササイズですが非常にパワフルです。
心理学の古典的なスキルである「エンプティ―チェアー」から来ています。

 

《目次》


1.椅子をふたつ用意します:ポジションチェンジ

2.さぁ挑戦!

3.まとめ


 

1. 椅子をふたつ用意します:ポジションチェンジ

 

広い、客観的なものの見方ができるようになるエクササイズです。
まず椅子を2つ用意しましょう。
エクササイズを成功に導く大きなポイントは、椅子を用意する手間を惜しまないことです!

準備:
・2つの椅子を向かい合わせに並べ、お互いの横顔が見えるくらいの角度で置きます。
・2つの椅子の後ろの真ん中に立ちます:
>右をあなた(=Aさん)の椅子
>左を相手(=Bさん)の椅子
と仮定しましょう。反対が良ければそれでももちろん構いません。
・今日取り扱う内容を決めます。(たとえば、昨日言われたあの一言で不快になった等)

2. さぁ挑戦!

 

椅子の準備ができたら、5つのステップをやってみましょう。

1)Aさん(あなた)の椅子に座り、自分の名前を述べます。そしてひとつ深呼吸をして、相手から言われた時の感情、言いたいけど飲み込んだ一言、普段から常々思っていることなど相手に伝えます。
ネガティブでもポジティブでも伝えたいことを言います。全て伝え終えたらあなたの気持ちを椅子に置いて立ち上がります。ここのポイントは自分の気持ちと体を椅子に置いて、そこから出ることです。

2)自分の椅子から出たら、椅子が並んでいる第三者のポジションから(客観視)2人を観ます。深呼吸をしながらこの第三のポジションからどう見えるのか?をしっかり見ます。

3)今度はBさん(相手)の椅子にゆっくりと座り、軽く目を閉じ深呼吸をしましょう。Bさんになりきって、「私はBです」と述べます。そして、先ほどAさんから言われた言葉を受けとめて、Bさん自身の気持ちをAさんに伝えます。

Bさんは、どんな気持ちでAさんにあんなことを言ったのでしょうか。背景は? Aさんへの期待は? Aさんへの配慮は?

全て伝え終わったら、Bさんを全て椅子に置いてゆっくりと立ち上がり、2つの椅子の後ろにもどります。

4)椅子の後ろで感じてみましょう。先ほどのAさんとBさんの気持ちの伝え合いにより、今どのように感じていますか? 状況はどのようなものだったのでしょうか?

5)Aさんの椅子にもう一度ゆっくりと座ります。先ほどBさんから伝えられた言葉をどのように受け取りましたか?何が見えてきたでしょうか?

 

3. まとめ

 

いかがでしたか?どんな変化があったでしょうか?
ひとりで抱え込んで考えている時、思考は堂々巡りすることがままあります。
こうして少しだけ動作を加えることで、別の視点をもちやすくなります。

この別の視点のことを「善意の第三者」と言っています。これは無理にポジティブに解釈しなさいということではなく、中立的(ニュートラル)な立場で物事を冷静に見る立場です。特に問題にはまっている時はこの視点から物事が見えるようになると視野が広がり、問題解決の糸口が早く見つかるようになります。

苦手な相手だけでなく、大好きな相手にも入ることができます。
例えば小学校の時に大好きだったあの先生なら、もしくは、亡くなったおばあちゃんなら、今どんなアドバイスをくれるだろうという風にも使うことができます。

CPIでは、様々なケースに対応できるワークをご用意しています。また、ご自身に対する「問いかけ」方のノウハウもたくさんお伝えしてゆきます。どうしても同じパターンの思考から抜け出せない時にも、有効な打開策は色々とあるものです。ぜひ現在ご案内中のセミナーをのぞいてみてください。