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子どもをダメにする5つの子育てパターン

2019.09.11

 

子育てをしているあなたの接し方が子どもにどのように影響しているか考えた事はありますか?
子どもが自分は『ダメな子』と認識するのか、自分の事を『大切な存在』と認識するのかは親や周りの人の言葉かけ次第です。
日本の子どもたちの自己肯定感が低いといわれて久しいですが、「自分は価値のある人間ではない」「自分は大切な存在ではない」との思い込みを抱えたまま大人になった子どもたちが多くいます。そして自己肯定感が低いまま親になりの状態で子育てをしていると、自己肯定感の低い子=ダメな子になってしまう可能性があります。

ここでは親は子育てにおいて子どもをダメにしがちな5つのパターンと自己肯定感を高めるために必要なことは何かをお伝えします。
 

《目次》


1. 子どもをダメにするパターン

2. まとめ

 


1.子どもをダメにするパターン

子どもは5、6歳までに自分の存在価値を確認するビリーフ(思い込み)「自分は大切な存在である」を創ります。本来はこの大切な時期に子どもの自己肯定感を高める関わりをする必要がありますが、多くの場合、反対の対応が多くみられます。親がやりがちな子どもをダメにすることは以下の事です。


その1 子どもの良いところより、つい悪い方に目がいく。
お子さんの良いところはどんなところですか?と伺うとなかなか思いつかず考えこんでしまうお母さんが多いことに驚きます。中には「長所は優しいところだけど、その優しさから友達の言いなりになってばかりが心配」と、良いところを欠点に結び付けてしまう人もいます。
子どもの「優しさ」を長所としてとらえるのか「優しすぎて付け込まれる」と短所としてみてしまうのかはお母さん次第です。
例えば子どもの短所が「落ち着きがない」だとしたら、親が「落ち着きがない子」としてとるか「好奇心があって意欲的な子」としてとらえるかでその子の成長に大きな変化をもたらします。
落ち着きがないことにフォーカスして矯正したり、禁止しすぎたりするとその子にダメ出しをしている事になります。子どもの良さが伸びません。
落ち着きがない子を「仕方ない」とあきらめるのではなく、その子の好奇心を満たす良い方向にとらえていけば少しずつ落ち着いてくるでしょう。もし、お子さんの良いところがみえなくなって、悪いところばかりが目に付くようになったら、あなたの心が疲れている証拠です。まずあなた自身が頑張っている事、良いことに目をむけて下さい。


その2 子どもを兄弟や他の子と比べてしまう
子育てをしているとつい他の子と比べてしまうことはないでしょうか?
親は無意識に子どもと誰かを比較をしながら日々、生活をしています。「うちの子の方が優れている」「あの子はこんなこともできるのにうちの子はできない」「お兄ちゃんはできたのに下の子はこんなこともできない」等、思った事はありませんか?

子どもはきょうだいや他の子と比べられるとやる気を無くします。
いつも誰かと比べられていると子どもは「どうせ私なんか何をやってもだめ」「どうせ僕より弟の方が可愛いんだ」などと勝手な思い込みをしてしまいます。
親は一生懸命子育てをしているつもりでもこのようにダメだしメッセージが子どもに伝わってしまうのは残念です。他の子と比べるのではなく、子どもの成長からよいところを見るようにしましょう。
「一週間前はできなかったけど、できるようになったね!」とその子の成長の変化に焦点をあてましょう。


その3 禁止と命令の子育てを続けがち
「==してはダメ」、「~~しなさい」というようにいつも禁止と命令で会話をし、言うことを聞かないと怒っていてばかりでは子どもにダメ出ししかしていません。子どもの自己肯定感は低いままです。怒られてばかりいる子どもは「自分はダメな子」「自分は価値のない子」という思い込みを創ってしまいます。
また、禁止と命令で指示ばかりしていたら子どもは自分で考えて行動することをしなくなり、その子の自信や自己肯定感を育むことができません。
いつも「早くしなさい!」「そんなことをしてばかりいちゃだめでしょ!」「さっきも言ったでしょ!何度言わせたら気が済むの?」親が命令と禁止で指示をし、感情をあらわにして「怒って」いたとしたら、子どもはどのような思い込みを創るでしょう。
自分で考えて行動する子に育てるためには禁止と命令の子育てから、「あなたはどうしたいのか?」と質問で相手の状態を聴く必要があります。


その4 転ばぬ先の杖
親の「転ばぬ先の杖」です。子どもが失敗しないように親が先回りをして、子供に注意したり、子どもに変わってやってしまうことです。これを続けていくと子どもは失敗を恐れ、チャレンジする気力が無くなります。
親は「子供を失敗から守る」と思っていても実際はその子がやること、やるべきことを奪ってしまうことに気づく必要があります。なんでもやってあげることが子供の為ではないのです。時には子どもにやらせて失敗をさせることも大切なのです。失敗させることが目的ではありませんが、失敗から何を学んだかを聞きだし、意識を未来に向けていきましょう。


その5 “つい”怒ってしまう
怒ってはいけないと思っていても、忙しかったり、疲れていたりすると、イライラして子どもに怒ってしまい、後で後悔するパターンが多くありませんか?これは怒ってはいけないというわけではありません。「叱る」と「怒る」の違いを知る必要があります。
では「叱る」と「怒る」の違いはなんでしょう?
「怒る」というのはあなたの感情や気持ちを爆発させることです。それに対して「叱る」というのはしつけや生き方のコーチングです。ですから子どもが悪いことをした時には「叱る」必要があり、「叱らない子育て」というのはあり得ないことなのです。あなたは子どもに対して「叱って」いるのでしょうか?それとも「怒って」いるのでしょうか?

まずは自分が「怒っている」のか「叱っている」のかを認識するところからのスタートです。怒りの感情は6秒間我慢するとピークを過ぎるそうです。ですからその6秒を深呼吸をしてやり過ごすことをお勧めします。自分が感情に任せて「怒って」しまったとしたら、「本当は自分は親としてどうしたかったのか?」「本当は本当は何を伝えたかったのか?」を自分に問いかけてみて下さい。

 

4.まとめ

上記の親がやりがちな1~5ことはあなたはいくつ当てはまりましたか?
その愛情を伝えるための大切なことは子どもの話を判断せずに親の意見を挟まず、話を聴くことです。
それも『耳』だけで『聞く』のではなく『目』『耳』『心』をもって五感で『聴く』という実践です。

例えば子どもが否定的な事や親の意にそぐわないことを言ってきたとしてもそれを否定せずに最後まで十分に聞いた上で、もし、自分の意見を伝えたければ『こうしなさい』という命令から「お母さんだったら、こうするかな?」とか「こうしてみるのもいいかもしれないね。」等、提案するのも効果的だと思います。そして最後に決めるのは子どもであるというスタンスは必ず守りましょう。

子どもをダメにする接し方をするのでは無く、以上のことを取り入れて接してください。
子どもにあなたの愛情が伝わり続けると自己肯定感のある大人へと成長します。あなた次第です。

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