お勧めの講座

コミュニケーションフィールド

コミュニケーションが行われている「場」を、コミュニケーション・サイコロジーでは「コミュニケーション・フィールド」と呼びます。

私たちは自分が居るフィールドに対して、五感を使ってあらゆる情報を瞬時に察知しています。

視覚
:部屋の照明の明るさ、壁紙やカーペットの色、部屋の形や大きさ、など
聴覚
:会話されている人の声の大きさ、流れている音楽のテンポ、など
身体感覚
:空調の温度や湿度、座っている椅子の硬さ、など
嗅覚(味覚)
:密閉された空間の臭い、ほのかに香るアロマ、など

私たちは自分が居るフィールドに対して、五感を使ってあらゆる情報を瞬時に察知しています。
さらに五感を越えて、私たちは直感的に「エネルギー」や「気」のようなものにも気づいています。一般的な言葉で言えば「雰囲気」と言って良いかもしれません。たとえば繁華街の人込みを歩いている時と、神社などに行って鳥居をくぐったときとでは、繁華街の人込みにはない何か清らかな感じがするのを、鳥居をくぐったときに体験するかもしれません。

それぞれの場所に「エネルギー」や「気」が存在するかどうかはさておき、「フィールドに様々な要素(情報)があると思って、コミュニケーションに積極的に活用していきませんか」というのが、株式会社CPIからの提案です。

株式会社CPIでは、このコミュニケーション・フィールドを望ましい状態にする為に、たくさんの工夫をしています。
例えば、セミナー会場をセッティングする時には、セミナールームの中心に合わせてホワイトボード、受講生が座る椅子などを配置します。そのように配置するだけで、対称的な空間づくりができます。そしてこのように空間づくりをすることで、受講生はトレーナーの話が聞きやすく、トレーナーも受講生全員の様子を視界におさめることができます。
休憩時間になったら、ヒーリングミュージックを流しリラックスしていただいています。これは聴覚を使った時間的フィールドづくりでもあります。(これらはサイコ・ジオグラフィー(心理的な地理学)とも呼ばれています。)

一対一のコミュニケーションにおいても、対面で座るのと同じ方向を向いて座るのとではフィールドに影響します。
コミュニケーションが行われているフィールドに対して、五感的要素、エネルギー的要素、時空間的要素を自由に組み合わせて、望ましいコミュニケーションが行われるフィールドを作り出す。そのような可能性を、コミュニケーション・サイコロジーは秘めています。

「ステート(state)」と「ステータス(status)」

コミュニケーション・フィールドは、そのフィールドに居る人々のステート(state)ステータス(status)に大きな影響を受けています。


ステート

ステートとは、その人の心と身体の状態の事を言います。
同じ話を聞いても、午前中で活力に充ちているときと深夜で疲労困憊のときでは、聞き手が受け取るメッセージの意味が違ってきます。同様に、出勤前に夫と大げんかをして怒り心頭のときと、お客様から丁寧な感謝を伝えられたときでもまた、話の受け取り方が変わります。
話し手は聞き手である相手のステートを、注意深く観察してメッセージを伝える事が重要となります。


ステータス

ステータスとは、話し手と聞き手の地位や関係性です。関係性とは、両者の間に親/子や上司/部下のような上下関係があるのか、それとも同僚・友人・知人のような水平的関係なのかと言うことです。

上下関係では、例えば上司は部下に対して「お願い」のつもりで仕事を依頼しても、部下は「強制された命令」と受け取る可能性があります。また、子供が親に「家庭をもっと快適にするためのフィードバック」をしたつもりが、親は「子供から反抗された」と受け取るかもしれません。特に日本では、上下関係がお互いに分からないと、言葉遣い(敬語を遣うかどうか)すら決めかねるときがあります。海外赴任しているビジネスパーソン同士が、外国の方相手には英語で会話しているのに、日本人と海外で対面したときには、お互いの名刺で会社と役職が分からないうちは話すこともできないという笑い話もあります。

一方で水平関係では、お互いに公平・平等などの価値観の基にコミュニケーションが行われているので、命令口調だったり、反対に敬語を使われたりすると違和感を覚えます。また、水平関係においては、心理的距離が重要となります。たとえば、初対面の相手と幼馴染では、必然的に態度、言葉使い、お互いの空間的距離が変わってきます。

ステータスの意味に含まれている「地位」には、職業、役職、年齢、収入などが上げられます。最近では少なくなりましたが、出身地や身分などもステータスになります。


内容(contents)と状況(context)

コミュニケーション・フィールドは、やり取りされている内容(contents)と状況(context)に大きく影響を受けます。
例えば、気の合った仲間たちで次の連休に旅行する計画について、アイデアを出し合っている時と、病院で医師から病気の説明を受けている時。二つの異なる状況と内容によって、コミュニケーション・フィールドは全く異なるものとなります。
話されている内容に対して望ましいコミュニケーションが行われるように、コミュニケーション・フィールドを適正化する事はとても重要なことになります。

  • 病名を話す医師
  • 病名を聞く患者
  • レントゲンなどの画像

非言語コミュニケーションの専門家であるマイケル・グリンダー氏は、病院などで病名告知の際に「3ポイント告知」を提唱しています。この3ポイントでコミュニケーションを行う事で、医師も患者もストレスを軽減できると述べています。
反対に、コミュニケーション・フィールドが凍結し、誰も発言しなくなるようなフィールドも実際に存在します。そのような時には、話す内容に変化を加えることで、コミュニケーション・フィールドをなごませることができます。

状況は、いくつかに分類すると分かりやすくなります。

時間

コミュニケーションが実際に行われる時間帯は、午前中と昼食後、夜では、それぞれ聞き手の聞く能力に影響を与えます。例えば、論理的な説明は午前中に行い、昼食後や夜遅い時間などは避けるのが賢明です。また、時間枠は、話す内容の量とトピックの優先度を決定します。

場所

コミュニケーションを行う場所は、そのフィールドに居る人たちに影響します。自宅と○○大学の教室、国立△△ホールでは、話す内容(メッセージ)が同じであっても、メッセージに対する意味づけが変わります。

相手

コミュニケーションを取る相手も一つの状況と考えることができます。相手が子供⇔大人、男性⇔女性、学生⇔ビジネスパーソン、学校の先生⇔医療者などの年齢、性別、社会的地位や役割などによって、話す内容にフレームあるいは制限が加えられます。

関係性

コミュニケーションを取る相手との関係性もまた重要です。一般的に、馴染深いオーディエンスに新しい内容を話すことは問題ありませんが、新規のオーディエンスにプレゼンターが全く初めて話す時はリスクを伴います。反対に何度も話した内容を馴染深いオーディエンスに繰り返し話すことは、飽きられる可能性を考慮しなければなりません。

目的

相手の目的もまた、話す内容にフレーム(枠)あるいは制限が加えられます。例えば、情報の享受を目的に集まった人に、カウンセリングやセールス(購買意欲の向上)を行うことは、フィールドが混乱する可能性が高まります。

このようなコミュニケーション・フィールドにおいて適切なコミュニケーションが取れない時に、最近ではK・Yいわゆる「空気が読めない」と呼ばれます。コミュニケーション・サイコロジーでは、そのフィールドの空気を読み、フィールドに合わせ、そしてフィールドを望ましい方向へリードする力を磨いていきます。

TOPへ